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学術研究における粉塵計の利用【社外レポート】

様々なシーンで使われるTSI社製環境測定器。その具体例をご紹介させて頂きます。

 

日々変化していく環境を把握し、問題の早期発見・解決する為には専門家の研究がかかせません。

「空気・水・森林の化学情報を解読し、人と自然との共生の道を探る」

—そう標語を掲げている早稲田大学理工学学術院 創造理工学部 環境資源工学科の大河内 博教授率いる研究室では、環境に放出された無機・有機の様々な汚染物質の存在量を明らかにし、汚染物質がどのような経路で環境を移動し、その過程で環境やヒトに対してどのような影響を与えるのかを研究しています。

では、TSI社製環境測定器がどういった用途で使われているのかを見てみましょう。

 

CASE1:首都圏上空で,ゲリラ豪雨を作る“核”をとらえる

大気汚染物質がヒートアイランド現象により発生した上昇気流により上空へ運ばれ、PM2.5がゲリラ豪雨をもたらす雲を作る核となります。この現象により、ゲリラ豪雨が引き起こされる可能性があります。PM2.5を屋外で測定可能な「高性能粉塵計 リアルタイムダストエアロゾル・モニター」を、早稲田大学理工学術院のシンボルである“塔”の屋上(65 m)に設置し、首都圏上空におけるPM2.5の実態解明を行っています。

CASE2:富士山南東麗にて、PM2.5を一年間2分間隔で測定

 大気汚染物質を測定する上で、PM2.5(大きさが2.5μmより小さい粒子)のデータが必要になります。「高性能粉塵計 リアルタイムダストエアロゾル・モニター」にて、これまで明らかになっていなかった太平洋側における越境大気汚染の実態解明を目指しています。

CASE3:カンボジアの大気汚染とアンコール遺跡群への影響評価

高濃度PM2.5は健康被害やアンコール遺跡群など文化財の劣化を招きます。高濃度PM2.5を測定可能な「粉塵曝露モニター SIDEPAK」を用いて計則を行うことで、アンコール遺跡群周辺の大気汚染の実態解明だけでなく、熱帯性豪雨の発生に及ぼす大気汚染物質の影響解明を目指しています.熱帯地域における大気汚染と豪雨生成との関係を明らかになると,熱帯化しつつある日本における豪雨生成の将来予測にも役立ちます 。

世界各国の山頂・海岸・宇宙等で採用されているTSI社製環境測定器。その一例をお見せできたかと思います。

トランステックでは、信頼性の高い測定器を使用したエアロゾルソリューションで、産業・生活をサポート致します。

大河内教授研究室HP: https://www.okochi-waseda.com/ 

弊社取扱TSI環境測定器一覧:
https://www.transtech.co.jp/lineup/environmental-measuring-instrument

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