パーティクルカウンターと粉塵計の違いについて

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パーティクルカウンターと粉塵計の微粒子計測器の違いとは?

本ページでは、粒子の測定に関わるよくあるご質問につきまして、パーティクルカウンターや粉塵計を元にわかりやすく解説しています。

その他ご質問等ございましたら、「CONTACT」よりお問合せ下さい。

 

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Q&A

Q&A

1.定義

Q1:粒子に関する呼び方と意味を教えてください

A1:「粒子」は、その大きさ(粒径)や状態によって呼び名が分かれます。JIS(JIS Z 8122:2000)ほかには以下のように定義されています。

  1. 粒子 : 固体又は液体の粒状小物体。測定可能な大きさをもつ。
  2.  浮遊微粒子 : 0.1μm~5μm の粒子(ISO 14644)
  3. 超微粒子 : 粒径が 1~100nm 程度の粒子
  4.  エアロゾル粒子 :気体中に分散している固体又は液体の微細粒子。
  5. ミスト :微小な液体粒子が空気中に浮遊している系
  6. 粉じん : 固形物がその化学的組成が変わらないままで形・大きさが変わって粒状になり分散した粒子。

 

Q2:気体中の粒子を自動計測する測定器にはどんなものがありますか?

A2:光学式デジタル粉塵計(粉塵計・ダストモニタ)と光学式粒子カウンタ (パーティクルカウンター)があります。

 

Q3:これら 2 つの用途を教えてください。

A3:「粉塵計・ダストモニタ」は、

① 一般室内

② 屋外大気

③ またそれ以上の濃度の粉塵がある現場、例えば工場内、トンネル内などで使われます。

「パーティクルカウンター」 は粉塵計・ダストモニタが対象とする環境よりきれいな場所で使われます。例えば、

  • ① 医薬品、医療用具の製造工場のクリーンルーム
  • ② 半導体、電子部品の製造工場のクリーンルーム
  • ③ 食品・飲料製造工場のクリーンルーム
  • ④ 品質試験用、製造用アイソレータ

このようにパーティクルカウンターは「あらかじめ清浄になるように設計された、きれいな空間の管理」のために主に使われます。

 

Q4 :粉塵計・ダストモニタが適する用途にはどうしてパーティクルカウンターは適さないのですか?

A4 :パーティクルカウンターは内部の粒子検出部で、レーザー光線を粒子に当てて 1 つ 1つを測定します。ところが粒子の濃度が高くなると、複数の粒子が重なり合ったままレーザー光線が当たるようになります。 すると個々の粒子が分別できなくなり、粒子数と大きさが正しく計測できなくなります。

一方、粉塵計・ダストモニタは検出部に入ってくる粉じんをやはりレーザー光線で検出しますが、粒子を1つ1つ数えるのではなく、まとまった状態を濃度として計測します。

粉塵計・ダストモニタは 400 ㎎/m3 という高い濃度まで測定することができます。

つまり 粉塵計・ダストモニタは、パーティクルカウンターが対象としている「管理された清浄な空間」と比べてはるかに粒子の多い空間で使うことを想定して設計されています。

 

Q5: 粉塵計・ダストモニタとパーティクルカウンターのそれぞれの機能上の違いは?

A5: まず「計測・表示する濃度の単位」が異なります。

① 粉塵計・ダストモニタ は「〇〇mg/m3 」と質量濃度で測定、表示します

② パーティクルカウンターは粒子の個数と大きさを同時に測定し「△△個/m3」と個数濃度で測定・表示します。

したがってパーティクルカウンターでは、例えば 「1 立方メートルの空気中に 0.5μm 以上の粒子が 10,000 個」などと表示されます。

次に、測定対象の気体を吸引する速度が異なります。

① 粉塵計・ダストモニタは濃度の高い粉塵濃度を測定するため吸引する速度は数L/分 程度で十分です

② 一方パーティクルカウンターは、最初から粒子が少ない気体を測定するため、なるべくたくさんの気体を吸引すれば測定の信頼性が高くなります。したがって吸引する速度は粉塵計・ダストモニタより速く、100L /分のものまであります。

(パーティクルカウンターの吸引速度は測定する空間の大きさによって選びます。 こちらをご覧ください「気中パーティクルカウンター(微粒子測定器)を選ぶ時に知っておきたい4つのルール」

 

 

2.最適な製品について

Q6 : PM2.5 を測定するのにはどちらが適しますか?

A6: 大気中の粒子測定ですので、粉塵計・ダストモニタが適します。トランステックの製品では TSI 社製「DUSTTRAK II 8530」あるいは 「DUSTTRAK II8532」もしくは個人で携帯するなら「SIDEPAK モデル AM520」が適しています。

 

Q7: オイルミストなどミストの測定は粉塵計・ダストモニタで可能ですか?

A7: オイルによる粉塵計・ダストモニタ内部への汚染リスクと、オイルの種類で質量が異なるなど、測定上の考慮点がありますのでご相談を承ります。

 

Q8:作業環境測定用の粉塵計・ダストモニタ製品はどれですか?

A8:特定場所に設置する場合は TSI 社製「DUSTTRAK II 8530」

歩きながら測定するのであれば「DUSTTRAK II 8532」

また作業員への粉じん暴露を携帯して測定するのであれば「SIDEPAK モデル AM520」が適しています

 

Q9:ビル管理測定用粉塵計・ダストモニタ製品はどれですか?

A9:TSI 社製「DUSTTRAK II 8530」あるいは 「DUSTTRAK II 8532」が適しています。

 

Q10:パーティクルカウンターの機種の選定方法を教えてください。

A10: 「パーティクルカウンターを選ぶ時に知っておきたい4つのルール」をご覧ください。

粉塵計やマスクフィットテスターを利用した産業衛生的観点からの作業員への影響調査や、無菌医薬品や半導体製造工程へのパーティクルカウンターの導入・活用についての質問等、詳しくは弊社営業にお気軽にご相談ください。

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