風速計の種類と特徴、選び方について

メーカー詳細

風速計とは?種類は?選び方は?をわかりやすく説明いたします

本ページではTSI製風速計を元に測定原理・特長・用途についてご説明いたします。

【TSI社製、信頼性の高い風速計・風量計一覧はこちらをご参照下さい】

 

技術資料

技術資料

風速計の種類

一般的な風速計には以下の3種類があります。

1. 熱線式風速計  2. ベーン式風速計       3. ピトー管式風速計

TSI製の風速計にもこれらの製品があります。

それぞれの方式の測定原理と特徴は以下の通りです。

1. 熱線式風速計 とは

測定原理

  • センサーの先端に熱によって抵抗値が変化する抵抗体が組み込まれています。
  • この抵抗体が風を受けると抵抗体の温度が下がります。
  • 抵抗体の温度が下がると電気抵抗は小さくなります。
  • 抵抗が減少した分を風速に換算します。
  • 逆に、風速が遅くなると、抵抗体の温度は上昇し、電気抵抗が大きくなります。
  • この抵抗が増加した分を風速に変換します。

特徴

  1. 測定中の温度変化が少ない屋内での測定に適しています。
  2. 幅広い温度環境をカバーできます。
  3. 測温抵抗体にはプラチナ線、サーミスターなどが用いられます。
  4. プラチナ線は安定な素材で再現性がよく長期間精度が維持されます。
  5. スペースが狭くても測定できます。

主な用途

  • 空調設備のメンテナンスや検査
  • クリーンルームの空気環境調査
  • 製造現場での室内環境調査

 

  • 計測範囲:05~50 m/s 分解能:0.01 m/s 温度範囲:-10℃~+90℃(風速専用プローブの場合)

2. ベーン(風車)式風速計 とは

測定原理

  • ベーン(風車)で風を受けベーンの回転数を風速に変換します。

特徴

  1. 測定中の温度変化の影響を受けにくいため、屋外でも屋内でも使用できます。
  2. 熱線式風速計と比較し、微風速域での精度は低くなります。
  3. 風速が小刻みに変化する場合、応答が遅いため適しません。

主な用途

  • 換気扇の風速測定
  • 空調設備の排気測定
  • 室内の対流測定
  • 気象観測用

 

■計測範囲:0.25~30 m/s 分解能:0.1 m/s  温度範囲:5℃~45℃

3. ピトー管式風速計 とは

測定原理

ピトー管(Pitot Tube)は1732年にフランスの科学者ピトーによって発明されました。

ピトー管は風の流れに対して正面と直角方向に小孔を持ち、それぞれの孔から別々に圧力を取り出す細管で構成されます。(下記図をご参照下さい。)

  • 正面から取り込んだ圧力を「全圧」、直角方向から取り込んだ圧力を「静圧」と呼びます
  • これら二つの圧力の差を微差圧計で測定し、差圧を風速に変換して表示します。

特徴

  1. ピトー管は5 m/s以上の速い流速でよく使用されます。
  2. 空気流に対して直角に向けていないと圧力差が大きくなり正確な流速が得られません。
  3. 原理が比較的単純で安価です。

主な用途

  • 高温や汚れの多い環境での計測
  • 燃焼炉
  • 煙道
  • 集塵システム

風速計の定期校正について

TSI社では毎年の校正を勧めています。

その理由ですが、熱線式風速計はクリーンルーム内で使用される場合を除き、空気中の粉塵が素子に付着していきます。
粉塵が堆積すると測温抵抗体は温度変化を検出しにくくなります。正確な測定を行うためには定期的な校正・点検の実施をお勧めします。

校正期間内でも異常な値を示す等の不具合はトランステックにご相談ください。

 

風速計のトレーサビリティについて

トレーサビリティとは、計測器または標準器が、より高位の測定標準によって次々と校正され、国家標準・国際標準につながる経路が確立されていることです
(JIS Z8103 計測用語より)。

TSI社の風速計や風量計、風速変換器は米国家基準のNISTにトレーサビリティをとった校正を行っています。

【機器の校正について】

 

本稿の解説は以上です。ご参考になりましたでしょうか。
弊社ではデモ機の貸し出し、状況に合わせたご提案も行っております。是非お問合せ頂ければと存じます。

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TSITSI Incorporated

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